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肩こりと吐き気の患者様

  • 執筆者の写真: 省三 遠野
    省三 遠野
  • 2016年6月18日
  • 読了時間: 3分

今回で3回目の受診をされた患者様なんですが、初診時に「肩こりと吐き気が続いているので、整体で良くなるかどうか?」という事でした。

検査をすると右肩こりがメインで頸肩周囲全体のコリがありました。

背中を触っていくと、肝臓・胆嚢の反応がはっきりとしている。

私「肝臓と胆嚢に問題があるみたいですので、単純にマッサージや指圧では改善しないタイプだろうと思います。ですから、体質、特に肝臓・胆嚢の疲れを取っていくような施術をしていきますね」

患「そうなんですね。分かりました。」

そういうやり取りから施術を開始しました。

で、今回3回目という訳でした。

患「肩こりは本当にここに来る前に比べてものすごく楽になったのですが、相変わらず吐き気は続いているんです。」

私「なるほど、やっぱり吐き気は肩こりではなく、肝臓・胆嚢の関係でしょうね。じゃ、ちょっと調べたいので、お腹を触って良いですか?」

触診をしていくと、肝臓左葉、胆嚢、S字結腸、回盲部に異状を感じ取れました。

私「胆汁が出過ぎているかもしれませんね。便が緩くないですか?」

患「そうです。最近、緩いです。そういえば、先日ピロリ菌の検査で胃カメラを飲んだんですが、ピロリ菌は陰性でしたが、お医者さんから胆汁が出過ぎていると指摘されていました。でも、放っておいて良いって言われていましたので・・・」

私「なるほど、では間違いないですね。あと、便が緩いわりに押し出す時間が掛かりませんか?」

患「その通りです。確かに最近便が緩いわりに時間が掛かります。」

私「ですよね。では、それを改善して行く必要があるのですが、胆汁が出過ぎてしまう原因が分からないと根本的な解決にはならないですね。何か暴飲暴食、ストレスなどはありますか?」

患「仕事でストレスがあるのはあるのですが・・・」

私「あ、もしかしたら座る時足を組んで、猫背になっていませんか?」

患「はい、よくしています。」

私「右足が上ですね?」

患「はい、確かにそうです!」

私「じゃ、それをやめましょうか?」

右足を上に組んで背中を丸めると、右脇腹が圧迫されるので肝臓が苦しかったのだと思います。

とにかく、肝臓・胆嚢の回復施術で、右肩のコリは殆どなくなり、S字結腸の回復施術で左肩がそれぞれ緩んでいくのを確認して終了。

私「はい、立ち上がって」

患「あ、肩が軽い! そういえば、先生の所に来てから顔が小さくなったんです。」

私「え?それは良い意味でしょうか?」

患「はい、今まで体重が減っても顔の浮腫みだけがとれなかったんですが、気が付いたら顔が小さくなっていて、嫁に指摘されて気が付いたんです。やっぱり血流が良くなったからでしょうか?」

私「そうですね。血液とリンパの流れですね。」

患「写真で見たら多分分かると思いますよ」

私「へ~そんなに変わったんですね。良かったですねぇ」

症状だけを追わずに根本原因を意識した施術を行うと色々な改善が起こるという事例でした。

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